2023-09-19
住む予定のない建物や利用価値のない空地を相続する可能性がある方にとって、受けついだ後の管理や税金の支払いは大きな負担になります。
利用価値のない負動産をどのように処分すれば良いのか、その方法を知っておくと安心です。
そこで負動産の定義や具体的な処分方法、放棄するためのプロセスをご紹介しています。
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負動産とは、持ち主にとって利がなく負担だけがのしかかる不動産を指します。
土地や建物は持っているだけで価値があると考えられていました。
ところが最近は人口減少により、空地や空家が増えています。
古いマンションや廃墟のような建物を受け継いでも、大規模リフォーム費用がかかるなら大きな負担になるでしょう。
人に貸せない不動産は利益を生みだしてくれません。
固定資産税や修繕費がかかり、遠隔地にあれば管理費や維持のための手間、旅費なども必要です。
とくにリゾートマンション・交通の便が悪い郊外の一戸建てや土地・別荘・戸数の多いマンションなどは注意してください。
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受け継いだ不動産に価値がない場合、3つの処分方法があります。
第1に不動産会社や個人への売却です。
買取業者へ売却すれば現金が手元に入り、わずらわしい書類の作成などは必要ありません。
また建物がボロボロでも、土地の価値を評価してくれるケースもあります。
第2に空き家バンクに登録する方法です。
空き家バンクとは各自治体によるマッチングサービスで、空き家をネットで公開し売りたい方と買いたい方を結びつけます。
第3の方法は個人や法人、地方自治体への寄附です。
必ず成立するわけではありませんが、空き家や土地と接する隣人なら、メリットがあるため受け入れてくれるかもしれません。
個人間の寄付では不動産の価値が110万円以上になると、贈与税が課税されるので注意が必要です。
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もし相続したくない不動産があるのなら、放棄する方法があります。
ただし「価値のある都会のマンションはほしいけど、田舎の別荘は要らない」など、えり好みは不可能です。
すべて受け継ぐか、すべて拒否するかの二者択一になります。
そのため価値の高いプラスの不動産や財産があったとしても、相続放棄を選択すると手元には残りません。
放棄のための申述書は家庭裁判所にあり、申請手続きも家庭裁判所が受け付けています。
費用は2,000円もかかりませんが、遠方の方や書類の書き方がわからない方は弁護士や司法書士に任せる方法もあります。
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利用価値のない空地や空家は、持っているだけで固定資産税や管理費・維持費がかかる負動産になります。
不必要な費用をおさえるためにも、不動産の相続が予想される方はその内容をチェックし、早めに対策を考えておきましょう。
不動産の売却や相続放棄、空き家バンクへの登録、寄附などご紹介した方法からご検討ください。
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